久しぶりのブログです。
ボランティアとして参加している
「流産率の低下と着床率の向上を目的とする着床前診断を推進する患者の会」
という団体の幹事としての出演です。
このブログが初めてのかたもいらっしゃると思いますので、、、
着床前診断(PGT-A)という検査をご存知でしょうか?
PGT-Aは、受精卵から将来胎盤になる細胞をいくつか採取して染色体数を検査する方法です。
あらかじめ染色体数の正常な受精卵を探し、子宮に戻すため、
どの年齢であっても妊娠率が70%に上がり、流産の可能性をかなり軽減することができます。
加齢に伴って染色体数の異常が多発していきますので、
流産を繰り返したり、
体外受精を何度もチャレンジしても陰性が続いたり、
転座という、親の染色体の一部が入れ替わっていることで、子どもを持つときに流産を繰り返してしまう方にとって、
とても有効な検査です。
私は息子を出産する前に一度、流産しています。
我が子を亡くすことは、想像していた以上に辛いことでした。
その上、流産をすると半年間くらいは次の妊娠を目指すことができなくなります。
もう二度と流産せずに、我が子を抱くことができる方法はないのかと必死で探した時に出会ったのがPGT-Aでした。
人によっては、正常な染色体数の受精卵がなかなか見つからずに何度も何度も採卵を繰り返すこともあります。
すべて異常卵しか採れなかったということもあります。
正常な受精卵が採れたとしても、
着床してくれないこともあるし、
確率は減るとはいえ、流産することもあります。
100%成功するような魔法の検査ではありません。
でも、この検査が無ければ、私は流産を繰り返してしまい、
我が子と出会えなかった確率の方が高い状態でした。
世界では当たり前に受けられる検査ですが、
日本では日本産婦人科学会が認可をしていないため、
臨床研究として行なっている施設か、
学会からの処分を受け続けてでも患者の権利を守るために検査を実施している神戸のクリニック1施設でしか、
公には行っていません。
日本の体外受精件数は、世界で一番多いのですが、
技術的にはとても進んでいる日本の体外受精にもかかわらず、
妊娠率が世界で一番低いのは、
PGT-Aができないことも原因の一つです。
PGT-Aという方法があると知っていただくこと、
日本のどこのクリニックでも受けられるように、
そして 患者が自分で治療方法として選択できる世の中になり、
子どもを望んでいる多くの方々が一人でも多く子どもを持てる世の中になるように、
認可を推進するボランティア活動をしています。
今回、私が着床前診断を受けて出産した体験談を、インタビューしていただきました。
放送は、
1月13日(月・祝)
NHKラジオ深夜便の23時台で放送予定です。
(25分間くらいの長さのインタビューになる予定です)
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/b1.html
放送後1週間、NHKラジオ深夜便のホームページから聞き逃しサービスで聴くことも可能だそうです。
一人でも多く、着床前診断が必要な方々に こんな方法もあるということを知っていただく機会になれば、
そして、子どもを望んでいる方々が、一人でも多く 我が子を抱けるようになればと思います。