診察券とポーチの中にショーツとナプキンを入れて持っていく。
入り口で名前を言って、それらを渡す。
入り口で採卵室用のスリッパに履き替えるのだが、ホコリ取りのためか粘着していて足を取られそうになる。
台の上に上がるための小さな階段。
一歩ずつ上がる時の心境は、まるで死刑台に行くように感じた。
腰の位置を支持され、それに合わせて寝そべる。
足を固定され、点滴や酸素濃度など色んなものが一斉に取り付けられていく。
準備が整うくらいに先生が登場。
卵胞チェック。
うん、(卵胞)あるね!と一言。
それから、麻酔が入ってきて少ししたら意識が無くなった。
次に気がついたら、採卵前にいたベッドの上に寝ていた。
夫が寄り添ってくれていた。
左手には点滴。
私どのくらい寝てた?と聞くと、
15分くらいかなと。
10分もしないくらいで採卵室から出てきたと。
お腹はやはり痛い。
麻酔で酔って吐いてしまわないか心配だったけれど、気持ち悪くない。
しばらくすると看護師さんが抗生剤と水を持ってきてくれた。
痛み止めがいるかを聞かれて、希望して飲んだ。
それを飲むと、クッキーとドリンクの希望を聞いてくれた。
あったかいのが良かったので、ミルクティーにした。
いくつ取れたんだろう、、そのことだけが気がかりだった。